【天空を駆け抜けたペガサス】 クレニオセイクラルセラピーからSERへ エピソード8

クレニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)を実践されてるセラピストの方や興味を持っておられる方、実際に施術を受けてみたいと思ってらっしゃる方は多々おられると思います。

そして、もうちょっとクレニオセイクラルセラピーについて知りたくなった方はアプレージャー先生の本を読まれた方もたくさんおられると思います。


アプレージャー先生の本の題名にもなって、本の中にも何回も登場する

インナーフィジシャン(もう一人のあなた、内なる医者)

という言葉があります。

この言葉が何なのかよくわからない方は多いのではないでしょうか?

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具体的な頭蓋骨のテクニックや理論、様々な症例については理解できたとしても

「彼のインナーフィジシャンにコンタクトをとった」とか

「インナーフィジシャンの指示通りに治療した」

等の記述が多々出てくるため、そこで

「?????」

となる方が多いと思います。

私も最初は何のことだかさっぱりわかりませんでした。

ところが、チェスペリー先生のクレニオセイクラルセラピーアドバンス1のセミナーで私は自分の

インナーフィジシャンと対面することになったのです。

インナーフィジシャンって何?

私が初めてインナーフィジシャンという言葉を聞いたのはその前年のハンス先生のSER1のセミナーの時でした。

実際にアメリカまで行ってアプレージャー先生のSER のセミナーに参加された初代日本人インストラクターで日本オステオパシー学会名誉会長の平塚晃一先生の話でした。

その先生曰く

「私は頭蓋骨の治療に興味があったのでクレニオセイクラルセラピーを勉強しにアメリカ本部のアプレージャー先生の所にいきました。

ところが、別の部屋でSER のセミナーをやってるのを見たら、泣いたり、動き回ったりしてるのを見てこれだけはやりたくないなと思いました。

ところが、アプレージャー先生からSERも勉強していけと言われ渋々受けることになりました。

ある時、アプレージャー先生から直接、SERを受けてる際に私のインナーフィジシャンが出て来たのです。

それは白い鳩でした。

そしてアプレージャー先生のクレニオセイクラルセラピーの本質がSERにあると感じました。」

私はこの時初めてインナーフィジシャンという言葉を聞いたのですがその話を聞いて

「インナーフィジシャン???」

「白い鳩???」

私はまったくチンプンカンプンで理解不能でした。

インナーフィジシャンとは直訳すると内なる医者です。

内なる医者が出て来てそれが白い鳩で何か喋った???

さすがにその時はインナーフィジシャンの理解はできなかったですがそれが理解出来なくてもインナーフィジシャンが出てこなくてもクレニオセイクラルセラピーやSER(体性感情解放)は問題なくできるのでそのときはそんな事もあるんだなくらいの軽い気持ちで聞き流していました。

インナーフィジシャン現わる!

さて、2014年のチェスペリー先生のクレニオセイクラルセラピーアドバンス1に参加したときの事です。

このセミナーはゴールデンウイークに行われたのですがSER2と合わせて合計9日間に及ぶセミナーでした。

とにかく9日間ぶっ通しでSER(体性感情解放)をセラピスト役、クライアント役、アシスタント役に分かれて朝から晩まで練習する文字通りSER三昧のセミナーでした。

SER2からアドバンス1に入って2日目のことでした。

私自身がクライアント役になってSER(体性感情解放)を受けるととにかく過去、自分がやった格闘技や野球の動きばかりやりたくなり、その時の心情が思い出されることばかり続いていました。

私自身はそれはそれですべて自分がやってきたことなのでそれがSERで出て来ても納得がいってました。

とともに自分の身体をかなり痛めつけちゃったなと再認識していました。

ところが、アドバンス2日目の午後、クライアント役でSERを受けた時、それまでと全く違う、経験したことのない大変不思議なSER体験をしたのです。

2014年5月に行われたクレニオセイクラルセラピーアドバンス1セミナーの2日目のことでした。

私がクライアント役でベットに横たわり、セラピスト役の先生が1人、アシスタント役の先生が2人でセッションが始まりました。

私はクレニオセイクラルセラピーを受けリラックスし少しウトウトしていたように思います。

今まではここからSERに入ると何か不思議と身体を動かしたくなる事が多く、過去の様々なトラウマの記憶が蘇りましたがこの時は、身体は反応しませんでした。

この時は何故だか夢なのか何なのか頭のなかに初めてイメージが出てきました。

真っ白い空間から銀の粒が1粒、2粒とポロポロと落ちてきました。

自分の頭の中で勝手に出て来たイメージなので何なんだかわかりません。

セラピスト役の人にそのまま話しました。

セラピスト「それは何ですか?」

私「?」

そのうち、銀の粒がドバーっと大量に溢れ出てきたのです。

私「パチンコ玉ですかね?」

SERは催眠状態ではないので自分の意識がハッキリしています。

私のなかではパチンコのフィーバーがかかった時、パチンコ玉が大量に出てくるイメージに見えました。

そしたらその映像がパッと消えてまた真っ白な空間になりました。

そのとたん

ドバッ!

その真っ白い壁をやぶって出て来たのは角の生えた白馬でユニコーンでした。

 

私はクレニオセイクラルセラピーの手技で前頭骨リフト(おでこの骨を上にあげる手技)をしてもらいたくなり(多分、私のインナーフィジシャンが指示したのだと思いますが)

セラピスト役の先生に前頭骨をあげてもらうようにお願いしました。

そうすると私の頭のイメージのなかでそのユニコーンが白い壁を突き破り、猛烈なスピードで走り出したのです。

前へ、前へ全速力で走ります

そのうち、そのユニコーンに羽がはえてきてバタバタ羽をばたつかせ始めました。

馬の顔は3つあるように見えてきました。

ユニコーンはいつのまにかペガサスになって天空を走り出しました。

 

(あくまでも私の頭のなかのイメージです)

その間、セラピスト役の先生の私のおでこにあたってる指が馬が走っているように動いてるように感じました。

(後から周りにいた人から聞くと本当にそのセラピスト役の先生の指が馬が走ってるように動いてたそうです。また、このセラピストの先生に後から話を聞くと実際に馬が走ってるイメージを自分も感じてとても楽しかったと言われました。)

結構、長い時間おでこを引っ張ってもらっていたと思います。

セラピスト役の先生が

「イテテッ」

といった瞬間、私にはその馬が歯を剥き出しにして

「どうだっ!」と言わんばかりの表情をした後

「ヒヒ〜〜〜ン」っと2本足で立ち上がりお叫びをあげたイメージが見えました。

私はその時、セッションの終わりを感じました。

その時のことを後からセラピスト役の先生に聞くとセッションの最後辺りにボールのようなエネルギーの固まりが私の頭からドバーッと出て自分に当たり痛みを感じたとの事でした。

翌朝のはじめにこのセッションのできごとをシェアした時に、チェスペリー先生が

「ユニコーン(ペガサス)は目的に向かって走るとても良いイメージです。今後の人生にためになるかも知れません。」

と言われました。

私はこの時、東京での開業を控えてたのですがこのペガサスのイメージから

「もう心配するな。あとは任せろ!」

と勇気ずけられた気がしました。

それから、残りの3日間のセミナーでは何をするにもペガサスのイメージが頭に浮かび、少しビックリしました。

私のインナーフィジシャンはペガサスだったのです。

普通では考えられないような体験ですが、現実主義の私も本当に体験したことは信じるしかありません。

さて、この時の不思議な体験以来、私の頭のなかにハッキリとペガサスが出て来たことはありません。

ただ、自分のインナーフィジシャンがペガサスだったということでイメージしやすくなりました。

少なくとも自分のインナーフィジシャンとつながり、クライアントのインナーフィジシャンとコンタクトをとりながらクレニオセイクラルセラピーの施術をするアプレージャー先生の本に書いてあるやり方を理解するヒントになったのです。

その後、アプレージャー先生の本を読むと前はまったくわけがわからなかった部分が少し理解できるようになりました。

 

 

実はこのセミナーでは私だけでなく、何人もの方が自分のインナーフィジシャンと会っています。

子犬だったり宇宙人だったりそれがしゃべったりイメージだけだったり、多分それぞれのインナーフィジシャン(内なる医者、もう一人のあなた)がその人その人にイメージしやすい形で出てくるのだと思います。

で、それ(インナージシャン、もう一人のあなた)は何?

アプレージャー先生は著書「クレニオセイクラルセラピー」のなかでインナーフィジシャン(もうひとりのあなた)についてこう書いてます。

で、それは何?

ここまでの話で、「もうひとりのあなた」は様々な状況で役立つ事がわかったでしょう。現在、私は、自分の医療で、それを完全に頼りにし、信じています。

もうひとりのあなた」とは、厳密には何かということは、私にとって、どうでも良いことです。

うまくいくのです。

そこへの入り口はクレニオセイクラルシステム(頭蓋仙骨系,硬膜システム)です。

私は、かなり強硬な科学者タイプの医者でしたが、今は、

うまくいくならそれ(インナーフィジシャン、もうひとりのあなた)を使うというようになりました。

まず、理解しなければならないと思わないのです。

(90ページより抜粋)

たぶん、アプレージャー先生はインナーフィジシャンについて何人もから同じ質問を何回も受けたのでしょう。

「インナーフィジシャンって何?」

私のイメージからペガサスが出たとか、空を飛んだとかはアプレジャー先生からみたらどうでも良い事かもしれません。

大事なことはその形ではなくインナーフィジシャンはその人その人の誰もに備わってる

自然治癒力

で、その自然治癒力に個人個人がコンタクトできるかどうかではないでしょうか?

そしてその自然治癒力の鍵は頭蓋骨から仙骨につながる硬膜システムにあるのです。

つまり脳と中枢神経がインナーフィジシャンの正体だと私は考えてます。

 

誰でも、

これをやったら健康になる

これを食べたら調子がいい

この薬は人に勧められたけど自分にとっては合わない気がする

などと感じるものがあるはずです。

ただ、ストレスがたまっていたり、都会の慌ただしい生活のなかでその自分自身の自然治癒力とコンタクトできなくなってきているのだと思います。

そうすると自分で身体に悪いものがわからなくなり病気になってしまうのです。

じゃ、その自然治癒力って何?

と言われると

クレニオセイクラルセラピーは硬膜の緊張をゆるめて、脳脊髄液の循環を良くすることで自分自身の自然治癒力つまり脳と中枢神経ここでいうところのインナーフィジシャン(内なる医者)を回復させてくれることをサポートするセラピーです。

 

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