しつこい股関節痛を訴えるクライアントさん
ある男性クライアントのSさん(53歳)から次のような訴えがありました。
「右股関節が外に回しにくく又右股関節前側付近に時折り神経痛の様な痛みが走り、その痛みが立ってようが、座ってようが姿勢に関係なく出る」
通常、このようなクライアントさんが来られた場合、股関節の可動範囲や周辺の筋肉の硬さ、骨盤をまずチェックするのがセオリーなわけですが、このクライアントさんの場合、他の治療院さんでこのような事はされてきたとお聞きしました。
なのに完全には良くなりきらない、逆に年々梅雨時になると痛みが強くなってきてる気がするとの事でした。
私はクライアントさんがベッドに横たわっているのを足の方から見た時、クライアントさんの右股関節のあたりにエネルギーシストがある事を感じました。
SER(体性感情解放)の糸口 エネルギーシスト
エネルギーシストとは過去にそのクライアントさんが受けた負のエネルギーの塊です。
私も最初、SER(体性感情開放)のセミナーでこのエネルギーシストの概念を教わった時、頭では理解出来たものの、実践では良く分かりませんでしたが練習を重ねるうちにわかるというか感じるようになりました。
そしてこのエネルギーシストこそSER(体性感情開放)の糸口になるのです。
エネルギーシストにはそのクライアントさんが受けた負のエネルギーとともにその時の感情が溜まっています。
組織は記憶する
という考え方がSER(体性感情開放)の基本にあります。
例えば、自動車事故にあったクライアントさんがその時感じた怒りや悔しさがその事故を受けた部分にトラウマとして残る場合があるのです。
見た目には良くなったようでも何か残る拍子に痛みがぶり返したり、いろいろやっても完全にその痛みが取りきれない場合は感情の問題も合わせて考える必要があります。
その時感じた、本人も気づいていない負の感情。
つまり、トラウマに気づいた瞬間に長年の痛みから解放されることがあります。
そのテクニックがSER(体性感情開放)なのです。
アメリカではベトナム戦争の帰還兵や9.11テロの被害者に適応されてます。
そして記憶は脳だけでなく、ビデオテープに画像が保存されるように
筋膜組織にも記憶される
という考えが
さて、私はこの股関節の痛みを訴えるクライアントさんの右股関節のあたりにエネルギーシストを感じた為、そこに手を上下から当てました。
手を当てた瞬間から、治療脈と呼ばれる強い脈をその場所に感じました。
クレニオセイクラルセラピー及びSER(体性感情開放)では、この治療脈を感じることがその日のセッションの山場、1番大事な部分にアクセスしたことを意味します。
私は治療脈を感じたその体勢を30分以上保持してました。
その間のクライアントさんとの会話です。
「何か思い出したり、感じたりしますか?」
「実は小学校の頃、虫垂炎をこじらせて一年近く痛くて最終的に手術したことを思い出しました。
痛くてよく保健室に行きました。
結局、手術したんですが、手術を部分麻酔にしたのでお医者さんの会話が丸聞こえで、お腹を切る感じも嫌だった事を思い出しました。」
そう話しながら、クライアントさんは寝た姿勢で両足を曲げました。
「当時、よくこの体勢をとると痛みが楽になってたんですよ。」
私の手に感じる治療脈はより強くなりました。
その体勢でしばらくしてからおもむろにクライアントさんが、その曲げた足を伸ばしました。
その瞬間、私の手に感じる治療脈は消えました。
それはこの日のセッションの終了を意味していました。
クライアントさんは股関節がスッキリした感じがしたと言ってこの日は帰られました。
小学生時代の盲腸の手術の時に味わった感情が股関節の痛みとして残っていたのです。
その時の感情を思い出す事により、その股関節にあった感情に伴う痛みをSER(体性感情解放)で解放したのです。
以下、ご本人の感想です。
やってもらっていると12歳の頃に受けた虫垂炎の手術を思い出した下半身麻酔による手術術中の会話(医師のだいぶ酷く癒着していたと言った事)や開腹時の吐き気、それまで1年間の腹痛や楽な姿勢、退院したその日に自宅で右足親指、人差し指の間に縫い針が刺さった事など走馬灯の様に思い出し、(その時の)感情開放とともに仙骨の辺が温かくなり、すっきりしました。
SER(体性感情開放)とはクレニオセイクラルセラピー(CST頭蓋仙骨療法)の延長線上にあるアプレジャー博士が考案したアプレジャーインスティチュートだけで学べるテクニックです。
アプレジャーインスティチュートの
CST1(頭蓋仙骨療法1)及びCST2(頭蓋仙骨療法2)までの修了者対象のセミナーです。
アプレージャーインスティチュートのセミナーはSER1までの修了者対象にしたセミナーが沢山用意されてるため、ここまでうけておけば受講する幅が今後広がっていきます。
今後、まだ日本で開催されていないセミナーも開催されていくことも考えられるのでご興味のある方はSER1のセミナーまで修了されることをオススメします。
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