昭和のプロレス黄金時代を代表するプロレスラーの一人、必殺技のウエスタンラリアットで有名な不沈艦ことスタンハンセンが今月アメリカ最大のプロレス団体WWEで殿堂入りを果たしました。
もうハンセンも66歳なんですね。プレゼンターを務めたビッグバンベイダーも60歳。
月日の経つのは本当に早いものです。
ちなみにハンセンのスピーチの最中に度々映る老紳士はかつての元WWF(現WWE)世界王者のブルーノサンマルチノだと思われます。
私のプロレス論
プロレスを八百長だとかショーだとかいろいろ言われますが、私は
強い者だけに許されたアドリブ有りの格闘演武
だと思っています。
かつて作家の村松友視さんはその著書「私、プロレスの味方です」の中でプロレスを
他に比類なきジャンル
と例えました。
つまり、他に例をみない特別な世界
ということです。
例えば大相撲。
これは勝ち負けのみを土俵です競う真剣勝負です。
ボクシングと同じ真剣勝負のジャンルで結果が全てです。
しかし格闘技の真剣勝負が見る者にとって時としてつまらないものになることは多々あります。
先日の春場所で白鴎が日馬富士にかわして勝ち一部から横綱らしくないと批判を受けました。
私はあの取り組みを見て、あの154キロの巨体で一瞬で日馬富士の視界から消えてかわした白鴎の運動神経と勝負感に驚きました。
相撲は勝つ事が最優先なので実力が拮抗してる日馬富士に対して今の白鴎のコンディションで確実に勝つにはあの手を使うしかなかったのでしょう。
十分に賞賛されてもおかしくない身のこなしでした。
本来なら批判されることはおかしいのです。
ところが横綱らしくないとかいろいろ批判されましたが、大相撲が真剣勝負である以上、勝つことが最優先なので必ずしも名勝負が見れるとは限らないのです。
に対して、プロレスはというと過去に新日本プロレスの名レフリーだったミスター高橋氏の著書で書かれたように結果もストーリーも決まった上で行われます。
つまり、真剣勝負ではありません。
しかし、観客はそれを承知の上で、見に来るのです。
つまり、結果でなくプロセスを楽しみにくるわけです。
プロレスは入場時で仕事の半分は終わってると思います。
出てきただけで観客をわかす何かを身に付けてないとプロレスラーではありません。
それは強さの上に乗っかった様々なキャラクターです。
強さがないと、本当の技を身につけてないとプロレスラーではないのです。
そして結果が決まってるからといって歌舞伎や演劇のような馴れ合いの試合を見せられても面白いはずがありません。
ジャズのセッションのようにお互いが技のアドリブをかましながら観客をヒートさせていくのです。
観客は自分の好きなレスラーに感情移入して日頃溜まったストレスや怒りをを投影して会場やテレビの前で応援して発散するのです。
お互い荒いことをやるわけですから、たまに軌道を越えて喧嘩になることもあるのです。
まさに他に比類なきジャンルがプロレスなのです。
そのギリギリの戦いがハンセンVSベイダーだったと思います。
ベストバウトその1 外人レスラー頂上対決 対ビックバンベイダー戦
この2人が東京ドームで一騎打ちした試合は私も生で観戦しましたが、正に喧嘩腰の肉弾戦。
すざまじい迫力の試合でした。
ベイダーは新日本プロレス、ハンセンは全日本プロレスのトップレスラーだったのでお互いが団体の威信を背負ったプライドがぶつかり合う激しいプロレスになりました。
入場時にハンセンが振り回したブルロープがベイダーの目に直撃し、みるみる腫れ上がって視界不良になったベイダーがエキサイトしてマスクを自ら破り、ハンセンに殴りかかっていくシーンは見るものをして本当にゾクゾクさせられました。
こんな事は映画やドラマのように決めてできる事ではありません。
しかし、結果は決まってるので村松さんが言う他に比類なきジャンルたる所以です。
プロレスファンは試合に垣間見る一瞬の真実にシビれるのです。
ベストバウトその2 ハンセンの出世試合 対アンドレザジャイアント戦
アンドレ・ザ・ジャイアント
身長223cm 体重236キロ
この規格外の巨人がいた事で80年代のプロレスは盛り上がりました。
私も中学生の時、大阪府立体育館で花道でアンドレを触ろうとしたら誰かに後ろから突き押され入場してくるアンドレの目の前に踊り出てしまい、アンドレが私の顔にバナナの房のような手のひらを伸ばして威嚇してきたのが昨日のように思い出されます。
あの時、私の身長はアンドレの太ももくらいまででした(^^;;
この世紀の大巨人アンドレとハンセンがぶつかった試合が1980年、伝説の田園コロシアムの一戦です。
この試合はリアルタイムでテレビで見てました。
間違いなくハンセンはこの一戦でスターダムにのし上がり、トップレスラーの地位を不動のものにしました。
これぞプロレス❗️
まさにダンプカーが目の前で衝突するような迫力でした。
ハンセンは135キロで大型ですが、アンドレの前では子供にみえます。
しかし、ハンセンは自分より100キロ近いアンドレを数回投げ飛ばした後、ウエスタンラリアットで場外に吹き飛ばしました。
当時、アンドレをボディスラムで投げたレスラーは数人でしたがこの日、ハンセンはその1人になったのです。
アンドレ戦
ベストバウトその3 アックスボンバーvsウエスタンラリアット 対ハルクホーガン戦
最後は超人ハルクホーガンと1990年東京ドームで行われた試合です。
今回、ハンセンを殿堂入りさせたWWEの日本大会に全日本プロレスが協力する形で行われました。
私は当時、大学生でしたがこの大会のメインのハルクホーガンの相手がなかなか発表されないので前売り券を買わずにいたのを覚えています。
確か1週間を切った頃、その相手がスタンハンセンだと発表になり友人と慌てて当日券で行きました。
もともとハルクホーガンはデカイだけのレスラーでしたが若い頃、新日本プロレスに来てアントニオ猪木やハンセンから様々学び、アメリカに帰って大出世をしてこの頃はアメリカでは大スターになっていました。
ところがアメリカと日本ではプロレスのスタイルが違います。
アメリカのプロレスは試合前のインタビューや試合での観客にアピールするオーバーアクションが目立ちますが、日本ではシビアな技の応酬が好まれます。
かつて日本で修行したホーガンですが、やってるファイトスタイルはアメリカンプロレスそのものだったので日本を主戦場にシビアなプロレスをしてきたハンセンに苦戦するだろうと予想してました。
ところがどっこい、入場はド派手なパフォーマンスのハルクホーガンでしたがいざハンセン相手に試合を始めるとジャパニーズスタイルのシビアな戦いで終始ハンセンを圧倒し、ウエスタンラリアットを封じこんでハンセンをアックスボンバーで沈めました。
この試合はハンセンだけにに限らず、私が見たプロレス名勝負のひとつです。
東京ドームの3階から見た試合ですが、終始繰り広げられるそのど迫力の技の応酬に大熱狂しました。
確か後からジャイアント馬場さんが、急に決まった試合にもかかわらずハンセンは良くやったと絶賛していました。
ハルクホーガンのシリアスな実力を最大限に引き出したのはハンセンの実力があったからに他ならないのです。
来日したホーガンの入場パフォーマンスシーン
ハンセンのお叫びの本当の意味は?
さて振り返ってみてスタンハンセン程、日本で名勝負を残した外人レスラーはいないでしょう。
今回も殿堂入りして当然で、長年プロレスファンをしてきた私も嬉しい限りです。
ところでスタンハンセンが試合の前後で右手を突き上げて
ウイ〜〜〜
と雄叫びをあげますが、あれはてっきりテキサスの猛牛を表してると長年思ってましたが、本人曰く
ユース(若さ)
と叫んいたと昨年、自伝の出版で来日した際にインタビューに答えてました。
今回の殿堂入りのスピーチの最後でも雄叫びを上げるハンセンを見てうれしく思った日本のファンは多かったことでしょう。
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