今の世の中どの分野においても
玉石混交
である事は否めません。
特にインターネット上の情報の氾濫からみてもよくわかります。
何が本当で何が嘘かを見極める事が大切です。
頭蓋骨に関する施術、セラピーもその典型と言わざるをえません。
私自身,米国アプレジャーインスティチュート公認インストラクターとして(世界で100人、日本で4人)
正しい情報をつたえていかなければいけないと感じています。
ネット上には
頭蓋骨矯正
頭蓋骨調整
クレニオ○○
クラニオ○○
クラニアル
オステオパシー
クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)
様々な記事、書き込みが見られます。
クレニオセイクラル(頭蓋仙骨)とつくものは大きく分けて
アプレジャー博士のクレニオセイクラルセラピー(CST頭蓋仙骨療法)
と
ジム・ジェラスDOのクラニオセイクラルバイオダイナミクス
に分けられます。
ここではアプレジャー博士のクレニオセイクラルセラピーについてご説明いたします。
アプレジャー博士のクレニオセイクラルセラピー(CST頭蓋仙骨療法)について
クラニオセイクラルセラピー( CST頭蓋仙骨療法)は
アメリカのオステオパシードクターであるジョン.E.アプレジャー博士が開発し、世界55ヶ国に普及させました。
本部はアメリカ フロリダ州パームビーチにあるアプレジャーインスティチュートです。
その日本支部は東京 西荻窪にある
です。
アプレジャー博士のクラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)はここでしか学べません。
アプレジャーインスティチュートジャパンで学んだ方は全てアメリカのアプレジャーインスティチュート本部に登録されアメリカ本部よりディプロマが届きます。
ちなみにアプレジャー博士に日本人で初めて接触したのはアプレジャーインスティチュートジャパンを創設したクレニオセイクラルセラピーの日本人初代インストラクターで現JOA日本オステオパシー学会名誉会長の平塚晃一先生です。
これからクレニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)に取り組みたいと考えている方は是非、アプレジャーインスティチュート及びアプレジャーインスティチュートジャパンで学んで下さい。
頭蓋骨矯正って何❓
よくネット上で見かけるものに
頭蓋骨矯正
があり、美容目的で小顔にするなどの紹介がされてます。
アプレジャーインスティチュートが教える
クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)は頭蓋骨矯正ではありません。
また、それを学んだから美容目的で小顔にする目的で行なうものでもありません。
クラニオセイクラルセラピーは
クラニオセイクラルシステムつまり脳と脊髄からなる中枢神経を包む硬膜の緊張を緩め、脳脊髄液の循環を促進し自然治癒力を高めることセラピーです。
そもそも論ですが
頭蓋骨は矯正できません。
矯正という言葉の定義が
右にいってるものを左に戻す
ような単純な力学的な意味で使われるならなおさらです。
何故なら頭蓋骨は動いているからです。
では何故頭蓋骨が動くのか?
それは脳が動いているからです。
脳内の側脳室では一日に脳脊髄液が1日500mlから1000ml生産されてます。
生産された時、脳が大きくなり、硬膜内を脊髄及び全身へ流れるとき、脳が小さくなります。
硬膜は脳を包むまくですから、同じ動きになり私達は頭蓋骨を触る事によりその動きを察知できるわけです。
大きくなるときの動きを 屈曲
小さくなるときの動きを 伸展
とクレニオセイクラルセラピーでは呼びます。
構造は機能を支配する
オステオパシーの始祖、スティル博士は
構造が機能を支配する
と名言を残しました。
頭蓋骨が動かないなら
縫合はいらなくてヘルメットみたいにツルっとしたもので良いわけです。
頭蓋骨にいくつも縫合があるという構造には
動くという機能
が備わっているわけです。
動いているものを矯正する事は出来ない
のです。
日本の医学界の常識では
頭蓋骨は動かない
となってるようですが、イタリアでは昔から解剖学の教科書に頭蓋骨は動く前提で書いてあるようですし、国によってそのエビデンスが確立してない事は事実で様々な議論が世界中で交わされています。
ただ、1セラピストとしてはそのような議論は偉い先生方に任せて目の前で苦しんでるクライアントを助けなければなりません。
頭蓋骨が動く事は軽いタッチでそっと髪の毛を触るように触れば誰もが感じ取れます。
一度その振幅を感じたらあなたの手はもうその命の波動、クラニオセイクラルシステム(硬膜内)に流れる脳脊髄液の流れを忘れないことでしょう。
「頭蓋骨は融合しない」
アプレジャー博士の著書から「頭蓋骨は融合しない」つまり生きてる人間の頭蓋骨はくっつく事なく動いていると書かれた部分を抜粋して紹介します。
ちなみにクレニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)の開発者ジョン・E・アプレジャー博士はオステオパシードクターの資格DOとOMMを持っています。
オステオパシードクターはアメリカではまず日本と同じように6年間大学に行き医師(メディカルドクター)になった上にさらに3年間学校でオステオパシー(骨の治療)を学びます。そこまでがDOでアプレジャー博士はOMMというそのまた一つ上のオステオパシー手技医学の資格まで持ったアメリカの医師です。
また、文中に出てくる
クラニオセイクラルシステム
及び
水力学システム
とは
頭蓋骨と背骨、骨盤内の仙骨まで繋がる脳脊髄液で満たされた
硬膜システム
の事です。
証明「頭蓋骨は融合しない」
1975年7月、私はミシガン州立大学生体力学部で、臨床研究者として教授職に就き、そこで、約8年間研究を続けました。その間に、私たちは
「頭蓋骨は融合しない」
事を証明しました。
ここでそのいきさつを説明しましょう。
頭蓋のそれぞれの骨をつないでいる部分は「縫合」と呼ばれます。
縫合は、弾力のある繊維質、弾力のないコラーゲン、多くの血管、神経の末端で満たされています。
骨が融合してしまうという誤報のもとは、解剖学の実験室で、防腐保存された古い死体を使って勉強することにあります。
融合し、石灰化するようにみえる縫合の変化は死後起こるのです。
生前ではありません。
私たちは、脳外科手術中いろいろな年代の成人から採取したサンプルで、骨及び縫合を調べ、この事を発見しました。
もうひとつの発見は、尾骨をそっと優しく押さえると、頭蓋骨の動きが止められるということです。
私たちはこの事を生きたサルを使って学び、水力学システムが確かに頭から尻尾まで連続していることを観察しました。
そこで、私たちは、このシステムを、
「クラニオ(頭蓋骨)セイクラル(仙骨)システム」
と命名したのです。
この研究は、神経生理学者アーネスト・レッツラフ博士とともに行いました。
次に当然やるべきことは、治療法に名前をつけること。
私たちが選んだのは、「クレニオセイクラルセラピー」でした。
アプレジャー博士はクラニオセイクラルセラピーを医師以外の誰にもできるよう解放しました。
しかも難解で複雑なオステオパシーのエッセンスを10段階に簡潔に易しくわかりやすくしたものがクレニオセイクラルサラピーなのです。
その事により、閉鎖的だったオステオパシー業界から総スカンを食ったわけですが、何故アプレジャー博士は業界を敵に回してでもそのような事をしたのでしょうか?
その理由の一つが
自閉症や学習障害に苦しむ子供たちを救うため
でした。
(2017年末アメリカのアプレージャーインスティチュートから届いたクリスマスカード)
アプレジャーインスティチュートティチュート主催クレニオセイクラルセラピー(CST頭蓋仙骨療法)セミナー2018年度日程
2018年からアプレジャーインスティチュートジャパンで行われる
クレニオセイクラルセラピー1(CST1)
のセミナーを私が担当することになりました。
クレニオセイクラルセラピーのセミナーのお申込みは
アプレジャーインスティチュートジャパン(リンク)
までお願い致します。
CST1及びCST2は以下の日程で行ないます。(全日程4日間です)
1.3月24日〜27日
2,8月2日〜5日
3,12月22日〜25日
得寿堂が開催する初心者のための頭蓋骨入門セミナー
いきなりクレニオセイクラルセラピーのセミナーに参加するのは不安があるとういう方、
また頭蓋骨を何で触るのか?
頭蓋骨に興味はあるけど難しそう
頭蓋骨矯正したら小顔になるの?
など頭蓋骨に興味がある方、これから勉強していきたい初心者向けのセミナーを得寿堂では行います。
このセミナーはクレニオセイクラルセラピーのセミナーではありません。
ただ、その前段階として頭蓋骨に関して知っておいた方が良いことをさとう式リンパケアの耳たぶ回し体操を紹介することによりお伝えしたいと思います。
言うならばクレニオセイクラルセラピー CST0(ゼロ)として考えていただいても構いません。
【1】無料セミナー
初心者のための頭蓋骨入門
〜「硬膜の緊張」とは何か?〜
【2】有料セミナー(15,000円※さとう式リンパケアインストラクター及びシューマイスターの方12000円)
頭蓋骨入門からのさとう式リンパケア初級講座
※【1】と【2】を合わせて受講することをオススメします。